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[今日の記事]ロンドンの警察改革

雑誌エコノミストが好き。なんだか、面白い単語やしゃれた表現がちりばめられた宝箱みたいな雑誌です(…なんてことを言ってるガイジンが居るって知ったら、編集者とか驚くだろうなぁ。経済誌だし。)

記事「London's cops look to New York」より

で、今日は少し古い記事だけど、ロンドンの市長さんがNYの成功を手本に警察改革を考えている、という記事を読んだので、単語のメモ。

cook a snook
      スヌークは親指を鼻にあてて他の指を立てるイギリスでの「あっかんべー」。
      cook a snookで成句で、スヌークをする、ということだそうだ。
subsidy - subsidiary
      これはよくこんがらかるのだけど、n.としては 
      助成金 - 子会社・補助物 の意味。
ardent
unremitting
twirl

警察・治安に関する単語もたくさん。
copper         銅!と思ったら口語で=cop
walk one's beat  巡回区域を回る
offense/offence  軽い犯罪
villan
miscreant       fetterは知ってたけど、これも「かせ」。
               fetterは足かせだけで、miscreantは手かせも含む…のかも。
turnstile
shackle         こんなのにもきちんと名前があるんだ。
               回転式改札口。ヨーロッパの地下鉄や、成田空港にもあるね。
bust           手入れ・逮捕する。
               もともとは=burst だけどburstにこの意味があるか不明。
               胸のほうのbustはイタリア語起源だって。
sweep         neighbourhood sweepsという使い方をしてた。
precinct        警察の「シマ」、管区。
truncheon      警棒
parlous        14世紀起源の古語らしいのだけど…、
              そんな言葉を使うのがエコノミスト的。
              「危険な、リスクの高い」
black-on-black crime
              どういう種類の犯罪のことだかわからなかった…   

☆*・..
今日気に入った一文。
Twirl a truncheon on just about any street in the capital, and you are likely to hit a vocal middle-class head.

記事は、ロンドンでNY方式をそのまま取り入れてもうまくいかない、としてこんな皮肉を載せている。下級階層で殺人などが多いNYと比べてより軽い犯罪が多く貧困にあえぐような地域の少ないロンドンで厳しく取り締まったところで、そんな警棒をふりかざすような警察は"a vocal middle-class head"につかまるのがオチだと。
全部の単語を知っているはずなのに、意味がわからない…と思ったら、

vocalは
意見を自由に/遠慮なく/ずけずけと言う、能弁な

という意味もあったんですね。つまり、そんな警察のやりかたに対して中産階級が黙っちゃいないぞ、ということですね。

☆*・..
記事について
ロンドンとNYの人口が同じくらいで、かつロンドンの方が報告される犯罪の数が5倍近くもあるとは驚き。確かロンドンって、何年か前に街角に監視カメラを置いて犯罪率が下がったとか聞いた気がしたんだけど…。市長さんのこの、警察力増強改革が実行されると、ロンドンの労働者の115人にひとりは警察官になるのだそう。通勤電車にその割合で警官がいたら、確かにおちおち痴漢とかしていられなさそうだけど…?
by mochablossom | 2004-04-02 00:49 | 単語帳
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